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  • 島田 淳

二人のお姫様

むかし、むかし、フランスのロワール地方一帯を寒波が襲いました。

その地域一体に生息していた在来品種のほぼ全て全滅してしまいました。

困り果てた人々が、(皆様に似てきっとワインが好きな人だったんだと僕は思う。)

ブルゴーニュ地方から素敵なお姫様を連れて来ました。

ムロン・ド・ブルゴーニュ、意味はブルゴーニュのメロン、別名ミュスカデ

地元の人々は新しいお姫様が自分の土地にやってきてたいそう喜びました。

はじめのうちは・・・

ところが、そんなお姫様を地元の人々は大切にしませんでした。

あたり前にいつもあるものを大切にしなくなるそれと同じだと僕は思う。

それで、ミュスカデ姫は長いこと薄くて酸っぱいワインとして扱われる

ことになりました。つづく

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アラン・パレさんは、 アルプス山脈に沿って流れる大河、ローヌ川の沿岸、 コート・デュローヌ地方のワインの作り手です。 彼のワイン造りへの情熱は深く熱烈で、 シラー種の葡萄から、 春のようにみずみずしく、その果実味は、 なんのてらいもなく、僕らの鼻と舌にしみ込んできます、 香りの音楽のように。 僕はこのワインバーを経営していて、 お客様で賑わう夜もあれば、ダイニングにどなたもいらっしゃらない時もあり